アメリカの銃器メーカーSmith＆Wesson　のM10と呼ばれるモデルです、これは1920年代に登場したハンドガンですが’ミリタリー＆ポリスの名の通りに世界中の軍隊、ポリスで使用された信頼性の高い傑作ハンドガンとして有名です、現在も生産は続けられS&Wを1流のリボルバーメーカーへと押し上げたハンドガンとも言えます、日本の警察にも戦後支給されナンブ拳銃に変わるまでは長く制式拳銃として使用されたものです、ナンブ拳銃もM10のコピー、ライセンス生産に近いものです。

バリエーションも多く2インチ、4インチ　、6インチモデルが作られました、2インチモデルはアメリカ空軍に採用され長期に渡りパイロットへのサバイバルベストに付けられる制式ハンドガンとして支給され、4インチモデルは主に軍のMP（ミリタリーポリス）用、ポリスの制式支給ハンドガンとして支給されてきましたが近年は多弾装モデルのセミオートマティックハンドガンに座は奪われつつあります。
ただ信頼性の高さ、セミオートハンドガンのようにジャムがない為頑固に使用し続けるポリスも多いようです。

M10の印象はこれこそハンドガン！という印象が高いですね、ブルーイングが施された鉄の塊はやはり1番拳銃らしい拳銃と言えます、最近の流行のポリマーフレーム（プラスティックフレーム）等のハンドガンに比べるとやはり拳銃らしく優雅さも漂います、大きさも適度でグリップも細く見えるのですが握るととても考えられていてしっくりとくる厚さです、S&Wの技術力の高さが実感できます、グリップをアフターマーケットのものに変える気がなくなる握り易さですね。

弾は３８SPLを使用するので威力は十分です、３５７マグナム、４４マグナムなどはやはり威力は桁違いですが・・実用性を考えると全く意味がありません、1発撃つと銃口が思いっきり上を向くので2発目からのコントロールがとても難しいです、これは銃撃戦などではかなり不利な状況を作り出してしまうのでマグナム弾はやはり実用的というより趣味の世界ですね。

あとM10の特徴としてトリガーが軽いです、ダブルアクションもこのぐらいのトリガーの重さなら女性でも簡単に扱えると思います、コルトでも同じ形態のモデル、ポリスポジティブというリボルバーを出していますがコルトのリボルバーはトリガーがかなり重いですね、トリガーの重さは一概に言えないのですがまあある程度の重さがないと安全面で問題がありますし人それぞれですが、S&Wのトリガーの軽さは個人的には気にいっています。

私の感想としては久々に手にいれた傑作ハンドガンと言えます、現在のかなりのお気に入りです、このM10はUSEDなんですが、ライフリングは８０％ほど残っておりブルーイングもやり直したばかりなので綺麗ですね、S&Wの昔のハンドガンは確かに傑作だと思います、今のS&Wはいまいちなんですが・・

S&W　Model　１０を下から見たところです、グリップの厚みがかなりあるのがわかりますが握るとしっくりとくる握り心地です、

copyright c  Real Company All rights reserved

S&Wはシリンダーは左回りです、コルトのリボルバーは反対に右回りになります

S&Wの場合はこのパーツはサムピースと呼びますがコルトのリボルバーの場合はラッチと呼びます

サムピースを押してシリンダーをスイングアウトした状態