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第2次世界大戦時にアメリカで初めて設立された空挺部隊に支給されたジャケットで正式名称はCOAT PARACHUTE JUMPER JACKET M-1942です、マニアの間ではM-42ジャンプジャケットと呼ばれています。このM-1942はレプリカ品で中国で作られたものです

アメリカの空挺部隊の歴史ですが1940年に初めての実験小隊が誕生しその後の部隊編成でアメリカ合衆国初めての空挺部隊が43年3月に第82空挺師団
(オールアメリカン)として誕生します、その後空挺部隊は増設され第101空挺師団(スクリーミングイーグル)第11空挺師団(エンジェル)第17空挺師団
(ゴールデンタロン)第13空挺師団(ユニコーン)の4つの空挺師団が編成されます、その中でも有名な空挺師団としてノルマンディー上陸作戦に参加した、
第82空挺師団、第101空挺師団が有名です、この2つの空挺師団は1万3千5百名の空挺隊員がD-DAY前夜にノルマンディー海岸内陸部に降下し重要拠点を
制圧し確保することが求められ多くの犠牲を出しながら作戦に多大な成果をもたらしています、アメリカのテレビドラマ”バンドオブブラザーズ”や
映画”セイビング プライベート ライアン”等で描かれているので有名ですね。

このM-42ジャンパージャケットは空挺部隊専用ジャケットとして人気も高いのですが実戦では意外と短命で使用された生地はコットン生地で生地の弱さが
すぐに露呈してしまいます空挺部隊で使用するのでポケット等の容量も大きく隊員もポケットに多くの物を詰め込む傾向にありポケットの生地が破けたりする事例が
多く発生します、また生地自体も弱く膝、肘等の破れが発生することも多く、またジャケット自体の形状が複雑でアクションプリーツ等の縫製過程が多かった為、生産コストが高価になるという欠点がありました、早急な新型のフィールドジャケットが求められます、こうしてD-Day直後に南フランスの空挺作戦に使用されたのを最後に回収され新型のM-43フィールドジャケットに変更されます、1944年のアメリカ空挺部隊が大挙参加したマーケットガーデン作戦では全ての空挺部隊員のフィールドジャケットはM-1943に変わっています。

M-42ジャンパージャケットの特徴として降下の邪魔にならないようにシルエットはスリムに出来ている、前はジッパーのみ、背中には大きなプリーツ、ベルトは
あまり役にはたたず切り取られてることが多い、斜めにカットされたプリーツの付いた大型ポケットはドッドボタンで閉じられ収納量に応じてフラップを留める位置が
調節できるようにドッドボタンが2列に配置されている、胸の部分には隠しポケットがありM2ナイフの収納が出来る、M2ナイフはパラシュートが木に引っ掛かった時など
にサスペンションラインを切りやすいようにボタンひとつでブレードが飛び出すスイッチブレードになっている、生地はコットン生地で染色の違いからかグリーンがかった
カーキーとイエローがかったカーキーが見られる。またモデファイも多く見られ肘 膝にキャンバス地生地を補強として縫い込んでる例が多く見られます


このM-1942 ジャンパー(空挺部隊)用フィールドジャケットですが実によく出来ています、中国の縫製技術が以前とは比べ物にならないくらい向上してるというのもありますが、この手の実物に近いレプリカジャケットはアメリカではよく売れます、中国の人はこういったチャンスは逃さないんですね、以前は粗悪品レプリカの印象のあった中国製ですが基本的に中国人は売れる為ならどこまでも努力を惜しみません、このM-1942ジャンパージャケットも縫製もよくデザインもよく勉強していて本物を8万円近く出して買うよりぜんぜんいいですね、本物と異なっていて気になるところというとスナップボタンがブラックではないということぐらいです、本来のM-1942のスナップボタンは反射を防ぐために黒色になっていますがこれがシルバーになっています。あとはナイフ収納用隠しポケットも付いていますしポケットの収納力を変えるために付いているスナップボタンも2カ所になってる等々とてもよくできたレプリカジャケットです。このような良く出来たレプリカが$150-200で購入出来るのでebay等であまりに高騰した実物価格($1000-5000)よりはレプリカを購入したほうがいいですね。
このレプリカはメタルのTALON製ジッパーを使用しています、なかなか拘ってると思います、ただオリジナルはCROWN社製のヒンジ式ジッパーを使用することが多かったようです
この下ポケットの補強用生地の縫いこみを見てもわかるのですがかなり丁寧に縫製されていますし3重縫製となっています
肘には補強用生地が縫いこまれます
サイズは首元にステンシルされています、
40Rはサイズ 40 レギュラーの意味です
このポケットに取り付けられる2段のスナップボタンも特徴のひとつでスナップボタンを2段にすることでポケットの収納力を調整出来ます本来はこのスナップボタンは黒色に塗装されるのですがこのレプリカでは銀色のままです
これもM-1942の特徴のひとつでジッパーで開閉する隠しポケットが付いています、これは空挺隊員はパラシュートハーネス、パラシュート等で身体のほとんどの部位が荷物で覆われてしますのでこの位置がナイフを取り出すにはベストの場所だからですね、パラシュートハーネスを迅速に切り離す等の作業にはナイフがすぐに取り出せる位置にないと大変危険です
ポケットの縁を覆う補強用の生地が縫い付けられています
ベルト付きですがこのベルトは役に立たず外してしまう空挺隊員が多かったようです
M-1942フィールドジャケットの大きな特徴のひとつ斜めに取り付けられた胸ポケット
WW2 COAT PARACHUTE JUMPER (PQD 114)
TROSERS PARACHUTE JUMPER M-1942 (PQD 113)
第2次世界大戦時 アメリカ軍 M-42 エアーボーンジャケット ジャンプジャケット 空挺部隊ジャケット
 
中国製レプリカ品
US ARMY United States Army
アメリカ陸軍

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